三角の月

星よみ*タロットと日々のゆるり

父親の言葉

昨日のブログで、少しだけアメリカに住んでいたことがあると書きましたが、幼いときに別れた父親と一緒に過ごしてみたくなり、思春期すぎたころにアメリカの彼の家にお邪魔することにしました。

 

彼とのコミュニケーションは想像していたより、堅いものとなり、笑顔でたのしくといった雰囲気にはならず・・長年の空白時間が照れや戸惑いとして表れ、彼はどちらかというと厳格な印象でした。すでに彼の家族がいたので遠慮もあったのかもしれないし、彼の日本語はあまり上手ではなく、英語での会話にならざるを得なかったことも理由のひとつかもしれないです。

 

でも本当はとても心根の優しい人。

いったん離れたあと、何回か再会してるなかで彼の柔らかい部分も見ることができました(*^^*)

亡くなって10年以上経ちますが、彼から言われた言葉でずっとずっと大事にしているものがあります。

 

アメリカで暮らしていたとき、日本人ということもあってか「She's pretty.」と言ってもらえることがありました。

あるときもゲストの方が「She's pretty.」と言ってくれたとき、彼がすかさず「She's not pretty. She's charming.」と笑顔で言ったんです。

そのとき、とてもうれしかったことを覚えています。ニュアンスの違い、わかってもらえるでしょうか。pretty プリティだと表面的なイメージですが、charming チャーミングって愛嬌があるとか魅力的とかそんなイメージが湧きませんか✧

わたしも英語が母国語ではないので、細かい意味合いや彼の意図はわからないけれど、ふだん接するときに緊張感があったぶん、その言葉がすごくうれしくていつまでも覚えています。

顔は可愛くないよ、愛想がいいだけだよ、的な意味で言ったのだとしたらガクンとしちゃいますが笑、もう自分の都合の良いふうに落としこんだままにします。

 

正直、父親との交流で、彼という人間を理解したり互いに分かり合えたり、そういったステージまでは上がらなかったけれど、娘であることは確かで彼がいたから自分が存在するんですよね。過ごした時間や思い出は短く途切れとぎれだけど、今は頻繁に彼の笑顔を思い出して見守ってくれてることに感謝を伝えています。

 

そして「She's charming.」という言葉をいくつになっても抱えていられるように、これからも好奇心とたのしむ気持ちを忘れずに歩みます♩