冥王星が水瓶座に定着してから、より一層 世界のあちらこちらで「破壊」が起きています。
隠されていたもの、見ない振りをしてきたもののヴェールが剥がされ、人間としての自由や個の尊重を望む声が「再生」の道へ進む原動力となっているかのようです。
ところで、既に出来上がっている社会が「生きる枠」だと思っていませんか。(^^)
その枠に自分を当てはめる生き方をしていて、何か変だな。窮屈だな。と生きづらさを感じていたら、それは気づきのサインかもしれません。
既存の社会が正しくて、合わない自分がおかしい。のではなく、本来は個々の暮らしが集まって社会を作りあげているのですから、人それぞれの生き方を選べるはずなのです。
大事なのは自分に合う生き方。
そして、自分に還元できることがあれば、社会や他者にギブの精神を贈っていきましょう。
働くこと、稼いだお金を回すこと、見える形で助けることだけが社会還元とは限りません。
笑顔を見たら元気になる。
人との触れ合いでパワーが湧く。
自分の表現することが、誰かの心を癒したり救いになったりすることもあるでしょう。
お花がキレイに手入れされているお宅の前を通るとき、私はとても癒やされて気持ちが晴れます。
もしかしたら、シンプルに庭いじりが好きで楽しんでいるだけなのかもしれませんが、間接的に見ず知らずの人の気持ちを和ませているんですよね。
そういった目に見えないエネルギー、その人の持つエネルギーが伝わって巡っていく。
それも素敵な還元のひとつです。
これからは、精神の時代に入ります。
今までのような権威主義、物資主義にすがる人と、知性や思いやりといった魂の成長を喜ぶ人と、二極化しながら大きな変革への時代と進んでいきます。
企業でも個人でも同じです。
人を想う気持ちがあるか、明るい未来に繋がっていくか。
「今だけ自分だけお金だけ」の場所からは、今後さらに離れていく人が増えるでしょう。不誠実なものはいりません、というマインドの人が増えていくでしょう。
３月３０日に魚座に定着していた海王星が、牡羊座に移りはじめます。
いったん魚座に戻りますが、２０２６年２月から２０３８年まで海王星の牡羊座期となります。
海王星にとって魚座はマイホーム。天体本来の働きを余すことなく発揮できる星座にいました。
海王星はイメージの天体です。感覚的なこと、神秘的なこと、目には見えないけれど価値があるものを司ります。
その海王星が、境界線なく誰もを救おうとする魚座にいたことで、良い意味として捉えると優しい精神のもとに動こうとする社会であったと言えます。
と同時に、海王星も魚座も曖昧さの性質を持ちますから、全てのものを溶かし、ボーダーラインを見えなくさせてしまうという麻痺した社会だったとも言えます。
優しい気持ちがあるから行動に移す、というより、優しさゆえに善悪を突き詰める力に欠け、「何かわからないけれど皆んながいる方へ進む」「誰も責任を取らない世界」というようなフワッとした社会の在り方だったのではないでしょうか。
それでも、モヤモヤとした霧の中で見えない（見ない）ことによって、人々の暮らしを安定させてきた面もあるでしょう。
今まではどこか、声を上げる人を煙たがる、排除しようとする風が吹き荒れていましたが、それも曖昧なままの方が居心地が良いからなのですね。
その海王星が牡羊座に入っていきます。
牡羊座はパイオニアです。未開拓の地を自らどんどん切り開いていきます。
シンプルに行動することで自分の気持ちや立場を守ろうとします。
そうなると、曖昧で流されていた社会の空気に新しい風が入ってきます。
人間の知性が失われていること、弱者を切り捨てるようなことなど、おかしいことに対してきちんと意思を示す人が多く現れてくるでしょう。
たとえ、声高らかに訴えなくとも、自分の中に揺るぎない軸が生まれ、霧の中から出ようとする人が増えていくのではないでしょうか。
イメージを司る海王星が優しい魚座から闘う牡羊座に移るので、ちぐはぐな面も生まれるかもしれません。理想を描くことによって抑えきれない勢い余った戦力が火種となり、大きな争いに発展していくこともあるかもしれません。
ただ、行動することで社会に変革を促すことは、冥王星のもたらす「破壊」と「再生」とリンクしていきますから、やはり世界は大きく変容していきます。
７月には革新的な変化を司る天王星も、牡牛座から双子座に移動を始めます。
大きな３つの天体（冥王星・海王星・天王星）がほぼ一斉に星座を移るのですから、地球に暮らす私たちに大変革期をもたらすのは間違いないでしょう。
とは言え、どんな時代であっても、ベースにある大切なことは自分の生き方と向き合うこと。
自分の大切な家族や仲間と穏やかに暮らしたい。平和な日常を送りたい。
世界中、ほとんどの人々が願っていることは、大差なく同じだと思っています。
作られた世界に飲み込まれるのではなく、「愛のある選択」をしていきましょう。
（ちなみに「愛のない選択」とは無関心ですよ。）
個々が幸せであれば社会の幸せにつながっていくし、社会が幸せであれば個々も伸び伸びと幸せに生きていけます。物ごとは全てつながっていますから、どちらかを切り離して考えることは難しいですね。
３月２０日春分に太陽が牡羊座に入ると、占星学ではまた新たな一年の始まりです。
それぞれの望みに向かって良いスタートを切れることを心より願っています。(*^_^*)
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